AIコーディングツールの比較
2026年現在、AIを活用したコーディングツールは多数存在します。このページでは主要なツールの特徴と違いを解説します。
ツールのタイプ
AIコーディングツールは大きく3つのタイプに分類できます。
| タイプ | 特徴 | 代表例 |
|---|---|---|
| IDE拡張型 | 既存のエディタに追加する形式。補完やチャットが中心 | GitHub Copilot |
| AI統合IDE | エディタ自体がAIを前提に設計されている | Cursor, Google Antigravity |
| ターミナル型 | コマンドラインで動作。タスクの委譲に強い | Aider |
| ハイブリッド型 | VS Code 拡張 + ターミナル両対応 | Claude Code |
主要ツールの比較
GitHub Copilot
タイプ: IDE拡張型
Microsoft/GitHub が提供する、最も普及している AI コーディングアシスタント。VS Code や JetBrains IDE などに拡張機能として追加。
特徴:
- コードを書いている最中にリアルタイムで補完
- 非常に高速(約150msで提案)
- 2000万人以上のユーザー
- 月額 $10〜$39(プランによる)
向いている人: 日常のコーディングを効率化したい経験者
Cursor
タイプ: AI統合IDE
VS Code をフォークし、AI を中心に再設計したエディタ。
特徴:
- プロジェクト全体を理解した上での提案
- 複数ファイルにまたがる変更が得意
- エディタ自体がAIネイティブ
- 月額 $20
向いている人: 大規模なプロジェクトで AI を活用したい開発者
Google Antigravity
タイプ: AI統合IDE(エージェント特化)
2025年11月に Gemini 3 と同時に発表された、Google の「エージェント・ファースト」IDE。VS Code のフォークをベースに、自律的なAIエージェントを中心に設計。
特徴:
- エージェントが自律的に計画・実行・検証
- Gemini 3 Pro / Deep Think / Flash を搭載
- Claude や GPT も選択可能
- 個人向けは無料(パブリックプレビュー中)
- 「Skills」機能で繰り返しタスクを自動化
向いている人: Google エコシステムを使っている開発者、エージェント型の開発に興味がある人
注意点(2026年2月時点):
- 現在パブリックプレビュー中で、レート制限がある
- 2026年中盤頃に正式版(v1.0)へ移行予定
- 正式リリース時に安定性向上とあわせてレート制限の見直しが期待されているが、確定情報はなし
Claude Code
タイプ: ターミナル型 + VS Code 拡張
Anthropic が提供するコーディングアシスタント。ターミナル(CLI)と VS Code 拡張の両方で利用可能。
特徴:
- VS Code 拡張: エディタ内のチャットパネルで対話
- ターミナル(CLI): コマンドラインからも利用可能
- タスクを委譲する形式(「これを作って」と依頼)
- 複雑な問題の分析と設計に強い
- Opus 4.5/4.6 による高い推論能力
- Claude Pro(月額 $20)に含まれる
向いている人:
- プログラミング経験がない人(自然言語で指示できる)
- 複雑な設計判断を AI に任せたい人
- VS Code でもターミナルでも柔軟に作業したい人
その他のツール
| ツール | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| Windsurf (Codeium) | AI統合IDE | Cursor と似た立ち位置。無料プランが充実 |
| Cline | VS Code拡張 | エージェント型。VS Code 内で Claude Code 的な操作 |
| Aider | ターミナル型 | オープンソース。Git 統合が特徴 |
Claude Code の立ち位置
従来のAIツールとの根本的な違い
従来のAIコーディングツール(Copilot、Cursor等)は**「プログラマーの生産性向上ツール」**として設計されています。コードを書いている途中で次の行を予測したり、選択した部分を改善したりする、あくまで「補助」の役割です。
一方、Claude Code は**「タスクを委譲できるパートナー」**として設計されています。
| 観点 | Copilot / Cursor | Claude Code |
|---|---|---|
| 設計思想 | プログラマーを補助 | タスクを任せる |
| 前提 | ユーザーがコードを書く | ユーザーは指示を出す |
| 入力 | コードを書いている途中 | 「こういうものを作って」 |
| 出力 | 次の行、改善案 | 完成したファイル群 |
具体的な違い
Copilot / Cursor の使い方:
ユーザー: (関数を書き始める)
ツール: (次の行を予測して表示)
ユーザー: (Tabキーで採用、続きを書く)Claude Code の使い方:
ユーザー: 「ユーザー登録機能を作って。メールアドレスとパスワードで登録、確認メール送信」
Claude: (必要なファイルを全て作成、テストも書く)なぜこのワークショップで Claude Code を使うのか
- プログラミング経験不要: 自然な言葉で「こういうものを作って」と伝えれば動く
- 設計から実装まで一貫: 何を作るべきかの判断から任せられる
- 対話しながら進められる: 「ここをこう変えて」と修正を依頼できる
- Opus モデルの推論力: 曖昧な指示でも意図を汲み取り、適切な技術選定を行う
- VS Code 統合: 馴染みのあるエディタ内で完結できる
まとめ
- AIコーディングツールは IDE拡張型、AI統合IDE、ターミナル型 の3タイプ
- GitHub Copilot は最も普及、Cursor は AI ネイティブ IDE、Google Antigravity はエージェント特化
- Claude Code はプログラミング経験がなくても使える、タスク委譲型のツール
- 従来のツールは「補助」、Claude Code は「パートナー」という設計思想の違いがある