Day 1.5: プレ開発Excelデータ活用ツール

チュートリアル: Excelデータ活用ツールを作ろう

このチュートリアルでは、自分が持っているExcelやGoogle Sheetsのデータを読み込んで、分析・可視化・レポート生成を行うツールを作ります。


完成イメージ

【売上データ分析レポート】
期間: 2024年1月〜3月

【月別売上】
1月: ¥1,234,567 (前月比 +5.2%)
2月: ¥1,345,678 (前月比 +9.0%)
3月: ¥1,456,789 (前月比 +8.3%)

【商品別ランキング】
1位: 商品A - ¥567,890
2位: 商品B - ¥456,789
3位: 商品C - ¥345,678

【グラフ】
[売上推移のグラフが表示される]

所要時間

1〜2時間


事前準備

  1. 環境構築が完了していること
  2. 分析したいExcelファイル または Google Sheetsへのアクセス

サンプルデータがない場合

チュートリアル内でサンプルデータを作成するので、手元にデータがなくても大丈夫です。


Step 1: プロジェクトを作成

VS Codeでフォルダを開く

  1. VS Codeを起動
  2. 「ファイル」→「フォルダーを開く」
  3. ~/projects/excel-analyzer というフォルダを新規作成して開く

Claude Codeを開く

左サイドバーの Claudeアイコン をクリックしてチャットパネルを開きます。


Step 2: サンプルデータを作成

まずは練習用のサンプルデータを作ります。

Claudeに伝える

売上データのサンプルExcelファイルを作って。

ファイル名: sales_data.xlsx

カラム:
- 日付
- 商品名
- カテゴリ
- 数量
- 単価
- 売上金額
- 担当者
- 地域

データ:
- 2024年1月〜3月の3ヶ月分
- 約100行くらいのリアルなデータ
- 商品は5種類くらい
- 担当者は3人くらい
- 地域は関東、関西、中部

openpyxlを使って作成して。

確認

sales_data.xlsx が作成されたか確認して。最初の10行を表示して。

Step 3: データを読み込んで表示

Excelファイルを読み込む基本的なスクリプトを作ります。

Claudeに伝える

sales_data.xlsx を読み込んで表示するPythonスクリプトを作って。

ファイル名: analyzer.py

機能:
- pandasでExcelファイルを読み込む
- データの基本情報を表示(行数、カラム一覧)
- 最初の10行を表示

使い方: python analyzer.py sales_data.xlsx

Step 4: 基本的な分析機能を追加

データの集計・分析機能を追加します。

Claudeに伝える

analyzer.py に分析機能を追加して。

追加する機能:
1. 月別の売上合計
2. 商品別の売上ランキング(トップ5)
3. 担当者別の売上
4. 地域別の売上

結果は見やすくフォーマットして表示。

Step 5: グラフで可視化

分析結果をグラフで可視化します。

Claudeに伝える

analyzer.py にグラフ表示機能を追加して。

作成するグラフ:
1. 月別売上の棒グラフ
2. 商品別売上の円グラフ
3. 日別売上の折れ線グラフ

matplotlibを使用。
日本語が表示できるようにして。
グラフはPNG画像として保存。

Step 6: レポートを自動生成

分析結果をレポートファイルとして出力します。

Claudeに伝える

分析結果をMarkdownレポートとして出力する機能を追加して。

レポートの内容:
- タイトル(データファイル名と日付)
- サマリー(総売上、件数、期間)
- 月別売上
- 商品別ランキング
- 担当者別分析
- 地域別分析
- グラフ画像の埋め込み

ファイル名: report_YYYYMMDD.md

Google Sheetsを使う場合

ExcelではなくGoogle Sheetsを使いたい場合の手順です。

Claudeに伝える

Google Sheetsからデータを読み込むように変更して。

機能:
- Google Sheets APIを使用
- スプレッドシートIDを引数で指定
- シート名を指定可能(デフォルトは最初のシート)

認証にはサービスアカウントを使用。

Google Sheets APIの設定

  1. Google Cloud Console にアクセス
  2. 「APIとサービス」→「ライブラリ」で「Google Sheets API」を有効化
  3. 「認証情報」→「サービスアカウント」を作成
  4. サービスアカウントのキー(JSON)をダウンロード
  5. Google Sheetsで対象のシートをサービスアカウントのメールアドレスと共有

自分のデータで試す

チュートリアルが動いたら、自分の業務データで試してみましょう。

データを用意する

  • 売上データ
  • 顧客リスト
  • 在庫データ
  • 勤怠データ
  • 経費データ

など、分析したいExcelファイルを excel-analyzer フォルダにコピーします。

分析内容をカスタマイズ

@自分のファイル.xlsx このファイルを分析して。
カラム構造を確認して、分析できる項目を提案して。

Claudeが自動的にデータ構造を解析し、適切な分析を提案してくれます。


発展課題(余裕があれば)

WebUIを付ける

このツールにWebインターフェースを付けて。
- ファイルをアップロード
- 分析ボタンをクリック
- 結果とグラフを表示
FlaskまたはStreamlitで。

定期レポート自動生成

毎週月曜日に先週の売上レポートを自動生成して、
Slackに投稿する機能を追加して。

複数ファイルの比較

2つのExcelファイルを比較して、差分を表示する機能を追加して。
例: 先月と今月の売上を比較

PDF出力

レポートをPDF形式でも出力できるようにして

トラブルシューティング

「openpyxlがインストールされていません」

openpyxlをインストールして

日本語が文字化けする

Excelファイルの文字コードを確認して。
読み込み時にUTF-8を指定して。

グラフの日本語が□になる

matplotlibで日本語フォントを設定して。
Macならヒラギノ角ゴシック、Windowsならメイリオを使って。

Google Sheets認証エラー

サービスアカウントの認証情報ファイルのパスを確認して。
シートがサービスアカウントと共有されているか確認して。

チェックリスト

  • VS CodeでClaude Codeのチャットパネルを開けた
  • サンプルデータ(sales_data.xlsx)を作成した
  • analyzer.py でデータを読み込めた
  • 基本的な分析(月別、商品別など)ができた
  • グラフを生成できた
  • レポートを出力できた
  • (オプション)自分のデータで分析できた

次のステップ

このチュートリアルで学んだデータ処理の知識を活かして、業務効率化ツールを作ってみましょう!